2008-06

両毛地域の経済的繋がり

 両毛地域青年会議所協議会(6JC)の合同例会が本日桐生の地で開催される。桐生・太田・足利・佐野・館林・おおらか(邑楽)6つの青年会議所で成る6JCで年に1度行われる合同の例会である。

 両毛地域青年会議所協議会とは、上記の地域である、両毛地区の経済的・文化的繋がりが歴史的に強く、現在も我々の生活圏として機能していることに着目し、将来の道州制を見据えて、三十数年前に結成された団体である。

 今日の合同例会では、その経済的な繋がりに着目し、日本銀行前橋支店の柴山支店長と、足利商工会議所の菊池会頭、そして6JC新井会長をパネラーとしてそれぞれの立場から両毛の経済的な魅力についてパネルディスカッションが行われる。

 先日、太田市と大泉町の合併協議会の設置が発表され、合併を前提に話し合いが進むことになったが、両市が合併すると、神戸市に続く、我国第11番目の工業都市となるようであるが、両毛地区80万人の住む地域全体では、1つの県に相当する商工業都市が誕生することになる。

 実際、2018年〜2020年に道州制導入に向けた動きは、政府諮問機関の道州制ビジョン懇談会や、自民党での審議会で明らかにされているように、現実のものへと動き始めている。

 現在は県境を跨ぐ地域ではあるが、道州制となれば、県という行政組織は現在のような形では存在しないだろうし、国家の機能の多くは同州に移管されていくことになるだろう。

 また、現状の国家から地方自治体までの財政状況を見れば、現在のような決め細やかな行政組織、サービスを維持していくだけの負担に行政も国民も耐えることは出来なくなっていくことは明らかであり、よりシンプルな組織、小さな政府・行政へと加速していくことになろう。

 しかしながら、我々の住む両毛地域には、北部を中心とした豊かな自然と、渡良瀬川を中心とした豊かな水資源、そして、南部を中心とした強い商工業都市を兼ね備える非常に珍しい地域であり、そしてそれぞれの都市、市民が密接なつながりを持っていることを改めて考えた時、この地域が同じ方向を向いていくことはそれ程違和感無いものと考える。

 そのような中、一番大切なことは、それぞれの都市が持つ独自の文化や伝統に裏打ちされた我々の行き方、町並みの光を、埋没させること無く、しっかりと残していくことが求められるのではないだろうか?

 昨今、群馬県内では、湘南地区〜横浜〜東京〜埼玉〜高崎と一本でつなぐ湘南新宿ラインに着目し、世界遺産登録を目指す富岡では、そのラインを横川まで延長しようとする動き、そして、豊かな温泉資源を持つ渋川(伊香保)では、同じようにラインを渋川まで延長し、観光産業に結び付けようとしている。

 そうしたインフラ整備をして、観光に力を入れることは非常に地域活性化に対して重要な意味合いを持つが、我々の住む桐生では、既に東武鉄道が東京へ直接「りょうもう号」で古くから結び、新幹線を利用するより便利で早い交通手段を持っている。

 更には、桐生の持つ歴史的建造物や美術館、伝統産業はそれぞれ観光客を呼び寄せるのに十分な魅力を持つものと考える。

 こうした、我々の歴史や伝統に裏付けられた資産を有効活用しながら、町の活性化をしていくことが我々には求められているのではなかろうか?多くの観光客で賑わうことで、我々市民がどれだけ潤うことか?良く考えてみれば自明の理である。

 大切なことは、自身の従事する事業だけの繁栄に留まることなく、その上に、我々の町の魅力をより大きなターゲットに焦点を当て、共存共栄していくところに着目し、活路を見出すことが今求められているような気がしてならない。

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