2008-07

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エコの前に

 今朝の朝のニュース番組で早速、ガソリン代の値上げ…ガス、電気等の公共料金、食品の値上げの話題が取り上げられていた。3人家族の平均で1世帯あたり年間7万円の支出UPになると報じられていた。

 また、最近、紙面を見れば、石油製品や食料品、様々な商品や原材料の高騰ばかりが報じられている。私も、何度もブログに書いてきた。

 物価上昇や景気停滞に苦しむのは我国だけではなく、EUでも、アメリカでも同様で、物価上昇率+失業率の合計は、先進各国で上昇しているという報道もあり、EUやアメリカでは、その合計の率は社会不安の危険水域と言われる、10%前後にまで達しているという。(日本は5.3%)

 確かに、サブプライムによる信用収縮、景気後退による株価低迷の影響で、投機要因で燃料や食料市場が高騰している異常な状況はあるが、時代の趨勢を見ると、それは、大量生産大量消費型の現代の経済の終焉を雄弁に物語っているような気がしてならない。

 例えば食料の問題…私の考え方が古いのかもしれないが、今の自分自身の家庭を顧みたとき…食卓は…私の幼少の時は、確かにおかずも沢山あったが、白いご飯を中心にした食卓であった思い出がある。今は、小さな茶碗にご飯は少し…妻や私の夕食はおかずだけ食べていることも多い。

 かつては水道水を直接飲用していたが、今ではペットボトル入りのお茶やジュースが必ず冷蔵庫にあり、「お下がり」と言う言葉を一人息子は聞いたことが無いと思う。

 さすがに、食べ残しをする息子に対しては、厳しく注意し、意識させているものの、まだ、食べ物のありがたさを伝えるまでには至っていないのでは…

 私の生まれ育った1970年代と時代は変わり、物質的に豊かになった現代ではあるが、果たしてその消費動向は「正しい姿」なのだろうか?と言われると、いささか迷う。

 「おかず食い」文化は決して我が家だけの問題ではないと思われる。コンビニやお弁当屋さんで売られているお弁当も、ご飯の量より圧倒的に揚げ物を始めとするおかずが多くの容積を占めていることは一目瞭然である。

 先日、聞いた講演では、我々日本人の正しい食事のバランスは、食事の量以前に、「おかずとご飯のバランス」にあると言う。食事をお弁当箱に入れた時、ご飯が半分、主菜(肉や魚)は六分の一、副菜(煮物や野菜)は、三分の一程度が非常にカロリー的にも栄養的にもバランスが取れると言う。

 しかし、実際の我々の食卓は・・・というと、主菜である、肉や魚や揚げ物などの量ばかり多く、副菜は人気がないので形ばかりとなっていたり、食べすぎを気にしてご飯の量だけ減らしたり…挙句の果てには残したり。

 かつて、私は両親に食べたくても食べるものが無かった昔の話を聞いて、お米一粒も残さないように食べなくてはいけないと言われ育った。しかし実際に私の世代では、おなかを減らした友達はいなかったし、既に学校給食の残飯は多かったような気がする。

 そんな我々を両親に持つ子供たちは、飢餓の話も聞いたことも無ければ、経験したことも無い世代。偏食も多く、学校給食の残飯は多くなるばかり。

 また、食肉は、多くの穀物などの食料を飼料として与えて育てられる食材であり、生産に当たっては食肉の何倍もの食料を消費していることは周知の通り。飼料として使う穀物でどれだけの人口の食料を賄うことが出来るか…ということも知っておくべきだろう。

 その上で、「食べ物を残す」ということの意味を子供たちに伝え、それを通じて「モノを大切にする気持ち」を伝えていくこと、自分たち親が実践していくことが必要なのではないかと思われる。

 確かに、エコ商品や省燃費型の自動車や設備と言うものも勿論重要。ただ、その前に自分たちの消費行動に対する責任と自覚を持たなければ、結果として我々が期待すべき効果…地球温暖化防止に繋がらないのでは…と考える。

 逆に私たちや自分たちの子供がしっかりと身を持って理解し、考え方を変えることで、我々の消費嗜好も自然と変化していくことになるのではなかろうか。

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