2008-10

正しい歴史認識を!

 今日、両毛地域青年会議所協議会の地域活性委員会の公開委員会が開催される。

 1回目であった、前回(7月17日開催)は、太田の地で開催され、きりゅう(旧桐生広域)と邑楽(大泉、明和、千代田)の歴史や文化についての勉強会であり、きりゅうの部分では、桐生JCから出向している、小澤君が40分間の持ち時間をフルに使って、表面的なきりゅう地区の説明から、桐生に古くから伝わる「白滝姫」伝説や、織物の歴史などについて、細かく、そして分かりやすく説明してくれた。

 2回目となる今回は、明日、桐生にて開催されるが、題材としては、足利・館林の再発見ということで、開催地と内容が異なる形で開催される。

 出来るだけ多くのメンバーに参加してもらい、自分たちの地域だけでなく、両毛地域の歴史的文化的魅力について幅広く認識してもらい、両毛の地に根ざした「両毛人」になってもらいたいという、諏訪委員長の工夫が感じられる。

 地域の歴史や文化を学ぶということは、自分の住む地域を愛し、愛する地域をよりよくしていきたいとか、自分の最愛の子供たちに引き継がせて見たいとか、考える上で非常に重要なことだと考える。

 自分が今、働き、生活し、家族を営んでいる地域が、ただ、そこに住んでいるだけであると言うことでは、味も素っ気も無く、一つの生きがいや楽しみを放棄しているのに似てくるような気がしてならない。

 私は、小学生頃から、日本史に非常に興味があり、歴史の教科書が配布されると、たちどころに全部読んでしまったり、或いは、子供向けの日本史の図書を読んだり、偉人伝を読み漁ったりした記憶がある。

 しかし、その頃、一寸疑問に思ったのが、教科書も、子供向けの日本史の図書も、皆、第二次世界大戦終了と共に終わる…せめて戦後の復興…吉田内閣のあたりで終わってしまう。それも、近代史になればなるほど、簡略化された歴史になり、子供ながらに表面的な部分しか記載が無いので、つまらなく感じたことを覚えている。

 そんな自分がとった選択とは、本屋さんに行って、第二次世界大戦に関わる戦争の小説を読み漁ったことであった。学校で教わるのは、侵略戦争の悲惨さと戦争をしてはいけないことだけであり、旧帝国陸軍を中心とした「悪事」の歴史であったが、本屋さんにある、文庫本には、第二次世界大戦の詳細が克明に記載されていた。

 例えば、日本海軍では、世界的に優れた酸素魚雷を持っていた事実…航空部隊の開発が遅れたが、ゼロ式戦闘機はその開発当初には大いに活躍していた事実。侵略を繰り返していたはずの、日本陸軍では、侵攻先での比較的現地の自由や自治を認めて進められた占領政策などなど。

 ただ、資源に乏しい我国が東南アジアや中国に進出し、補給路が伸びすぎ、やがて、補給路の寸断と、物資の不足、開発の進んだ連合国(特にアメリカ)の新式兵器に押され、悲劇的な末路を歩んだことは同じであった。

 数十冊の戦争本を読んだ小学生の私の興味はその後、戦国時代の武将の小説や、明治維新期の志士に関する小説を乱読するようになった。特に好んだのは、故人となってしまった「司馬遼太郎」の歴史小説であった。

 最初に出会ったのが、「竜馬が行く」という全8巻の長編小説。幕末の志士として、崇高な思想を持っていたはずの坂本竜馬が非常に人間的に、そして親しみやすい姿で生き生きと描かれており、何度も何度も読み返した。

 現在、(社)日本青年会議所では、近現代史について正しい認識を持ってもらおうと、委員会を毎年立ち上げ、継続的に活動を行っている。確かに、アメリカ占領時代に摩り替えられた歴史認識や、その後の戦争を忌避する余りに、自虐的な近現代史を教え続けてきた我国の歴史を学ぶだけではなく、自分たちの祖先…というより祖父や曽祖父たちが築き上げてきた日本の近現代の歴史を中庸な目で見つめなおす必要性を感じざるを得ない。

 私はそのためには、是非、歴史に関わる様々な書物を数多く読んでもらうことが一番大切であると考える。そして自分の目で学校教育に於いて学習する歴史がゆがんだものか?というより、非常に偏ったものか?実感してもらいたい。自分たちの子供たちが偏った歴史認識を持たないようにする為にも。

 そして、もう一つ特に、近現代史を学ぶにあたって重要なのは、幕末の志士たちが何を考え、どのように行動してきたか?どのように自分の使命を感じてきたか?ということ、それから、明治維新後、植民地支配を続ける欧米列強の帝国主義の中で、何故日本が富国強兵に力を注がなくてはならなかったか?…即ち明治期の歴史について知る必要があると考える。決して侵略戦争を起こそうとした日本の帝国主義があったわけでないことは容易に理解できるはずだ。

 私も今、司馬遼太郎著の「飛ぶが如く」を読み漁っている。

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