2008-08

中国の愛国心と、日本人の魂(こころ)

中国で、北京五輪聖火リレーに対する抗議デモが世界中で行われていることに対して、中国国民の愛国心を刺激し、外資製品の不買運動などの、運動が起こっているとのこと。

 中国政府は、不買運動に対して冷静な態度を取っているようだが、国内の動きを受けてか、チベット仏教のダライラマ14世やその支持者に対して内政干渉との批判を強め、チベット自治区への抑圧を続けている。

 人権問題と内政干渉・・・一見難しい・・・立場が逆転すれば、どちらとも取れるようだが、中国の限られた情報提供や統制を考えると、やはり、自国の正当性を主張するのであれば、国連の査察を受け、誤解を解くのが筋ではなかろうか?まあ、それが出来ないから、受け入れられないのであると思うが。

 中国の強い姿勢を後押しするものとして、最大の貿易相手国である、アメリカの理解、そして、煮え切らない日本政府は中国政府への協力姿勢を見せており、ヨーロッパを初めとする人権尊重と訴える国際勢力に対抗している。貿易を初めとする経済でつながっている両国は、経済を人権に優先させようとしているのだろうか?

 また、日本国内を見渡すと、自民党の福田首相や額賀財務大臣は、道路特定財源を先日まで一般財源化し、10年間を目処に税率見直しを訴えていたが、今日になって、ガソリン税の暫定税率部分を国民の理解の得られそうなネーミングである、環境税として名前を変えて、恒久税化しようする姿勢を見せている。

 道路特定財源というと、一部の建設業者が潤うようなイメージ、無駄な公共投資が増えるイメージが膨らむが、名前を環境税とすれば、今、洞爺湖サミットを控え、地球温暖化対策を真剣に考えなくてはいけない風土にあっては、国民に受け入れやすいと考えたのか?

 名前を変え、CO2を直接的に排出するガソリンや軽油の税率を再度引き上げ、燃料消費を抑えたり、意識付けするのは、分かる。しかし、それで、恒久的に道路を作り続けたり、予算消化の為の箱物や雇用を続けて行くことはどうなるのだろうか?

 国民のうち、昨今の物価上昇や個人所得の伸び悩みにより税率引下げを歓迎している人も多いと思うが、一番国民が許せないのは、見えない使途、必要性を感じない使途ではないか?地方で道路が必要な事情についてはある程度の理解はされつつあるのだろうし、再度暫定税率を復活させることは非常に困難と思われるが、まずは、何故必要なのか?どの位必要なのかが明確にされなけれ無い限り、いたずらに、廃止・復活の議論に諸手を挙げて賛成する国民も少ないのではなかろうか?

 今日、お隣の栃木県宇都宮市では、道路特定財源暫定税率関連法案の早期成立を求める総決起集会が開催されている。この集会には、福田栃木県知事を始め、県議会議員や建設関連を始めとする財界関係者2,000人以上が出席したそうだ。

 地方自治体にしても、公共工事受注を行っていた関連業者にとっても、必要な議論もなく、年度末になって翌年から、地方への道路財源の交付金も、国の道路財源も大幅見直し、凍結です・・・と言われては、一溜まりも無い。やはり、必要なもの、そうでないもの、そのために必要な財源はどの位なのか?キチンとした資料提出がなされてしかるべきではないか?

 本県群馬県では、大変残念な話。県都前橋市の歩道にプランターに並べられていたチューリップ。桜と同様、春の代表的な花。その花が、800本も開花を待って、心無い誰かに刃物で切りつけられ、無残にも首なしのチューリップになってしまったとか。去る9日にも駅前で1,050本ものチューリップが同様の悲劇にあっている。

 誰が何の為に、わざわざ大量のチューリップを・・・市民の眼に潤いを与え、春の訪れを共に喜べるはずの「生き物」を・・・この知らせを聞いたとき、私は、怒りを覚えるより、むしろ、こうした心無いいたずら?をしようと考える、現代人に対して絶望感さえ抱く。

 私は、今年、(社)桐生青年会議所に4室を設け、その1室を「魂(こころ)づくり室」と命名し、経営創造委員会と、魂の共育委員会を設置し、企業経営に於ける倫理道徳心や社会的責任の必要性や、日本人の根底にある、豊かな精神性と倫理道徳心について研究しようとこれまで活動を行ってきている。

 既に、それぞれの委員会で1回ずつの公開例会を開催し、市民の皆様と、現代人にとって、必要とされる豊かな精神性や倫理道徳心・・・それは、決して特別なものではなく、我々日本人は、かつて皆持っていたものであり、それは、日本人の心の奥底に必ず潜んでいるものであり、移り変わりの激しい現代社会において一寸忘れかけられているだけのものであると信じてきた。

 いま、改めて考えてみると、一寸自信をなくすような出来事が余りに多く毎日起こっている。それは、決して上述の魂(こころ)がなくなってしまったのではなく、思い出すのに当初私が考えていた水準より、もう少し「忘れ」が進んでしまっていたのかもしれない。その分、もう少しだけ、前進できるよう、精力的に取り組んで行かなければ・・・と感じた。

コメント

本当に混沌とした時代。奪い取った予算は、必ず使い切る!こうした体制から不必要なものでさえ浪費してしまう体制が出来たような気がする。
結局は、国民のことを考えず、自分たちの支持基盤に対しての面目を保つだけの政策とも取れる。
無駄は省き、不必要な部分は見直す。そうした基本的なプランニングがなく省庁や政党の駆け引きの影響が国民に出るのは考えられない。
前橋のチューリップの事件も痛ましい限り・・・県民としては情けないの一言につきる。
心の教育、そして道徳教育が見直される時期に来ているのだろう。今までの歪んだ世の中を是正するためにも、老若男女問わず、道徳心を呼び起こすことが最優先課題かもしれない。

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