2008-08

中国でのオリンピック

 昨日行われた、男子ゴルフプロトーナメント(東建ホームメイトカップ)では、プロ初戦となる16歳の石川遼プロが最終日の午前中にシャンクするなど、失速。後半ハーフで猛進するも、及ばず、一寸残念。3日目まで首位で頑張っていたので、プロ初戦初優勝の笑顔を期待していたファンも多かったのではないだろうか?

 スポーツと言えば、北京オリンピック。昨日まで行われていた、東京辰巳国際水泳場で開催されていた、北京五輪代表選考会となった、日本選手権で、競泳の代表者31名の顔ぶれが揃った。

 100メートルバタフライで岸田真幸選手が世界3位となる日本記録で優勝したり、平泳ぎの北島康介選手が100メートルに続き200メートルでも念願であった、自身の日本記録を見事に更新して代表の座を勝ち取った。また、腰を痛めていた金メダリスト柴田亜衣選手も何とか代表の座を勝ち取ることができた。

 また、24年ぶりに男子800メートルリレーに日本人選手が出場枠を獲得するなど、盛り上がり、北京オリンピックでは、メダル5個を獲得するという大きな目標を打ち立てた。これから、夏にかけて更にブラッシュアップして好成績を残して欲しいと心から願うばかりである。

 一方で、北京オリンピックの聖火リレーは、波乱含み。4月19日タイでの聖火リレーは何とか無事に終了したものの、世界各地で繰り広げられるチベット問題に対する、中国政府への批判のデモと、中国国民による愛国デモは日増しに激化。ついに、中国政府を批判していた、フランス国籍の量販店であるカルフールが槍玉に上がったり、外国製品の不買運動に発展しようとしている。

 これに対して、一番気にしているのは、恐らく中国政府かもしれない。世界最大級の貿易国で貿易黒字により発展をしている、同国では、不買運動の連鎖が自国経済に対して決して良い影響をもたらさないことは明らか。

 巨大な人口による消費力と生産力、安価な人件費により世界の工場となりつつある同国だが、じりじり上昇する自国通貨とインフレにより「安さ」のメリットは薄れつつあり、まだ、品質力や技術力といった蓄積は不十分。

 愛国心に熱の入る民衆を抑えなくてはいけないのに、抑制すれば、外国批判に向かっている力は、政府批判へと繋がる。貧富の差や南・北、沿海・内陸の格差が如実になっている国内を見れば、自明の理。

 中国政府は、自ら制圧したチベットを擁護しようとする、外国に対して、内政干渉や五輪の政治不介入を叫ぶが、歴史問題でわが国に干渉し続け、これまでの五輪の歴史を見れば、その主張は薄い。

 Chinese TAIPEIという言葉をご存知だろうか?オリンピックでは台湾をそう呼ぶ。
中国は一つと台湾を認めていなかった中華人民共和国では、1958年に国際競技連盟を脱退し、1975年に国際オリンピック連盟(IOC)に復帰するまで、政治的理由で五輪に正式に参加せず、その前後でも大きな政治問題をオリンピックの中で叫び続けている。

 今回も、火種は中国。

そんな中、わが国でも、マレーシア、インドネシア、オーストラリアの後に控えた、国内での聖火リレー開催地である長野市では、スタート地点である、国宝善光寺がスタート地点を辞退するという事態に陥った。

 理由は、信徒を始めとする市民の安全と同じ仏教徒であるチベット仏教の迫害にある。善光寺という古刹の辞退は残念であるが、人道を最優先に考える、宗教団体としての毅然とした態度に賛同する市民は、少なくないことだろう。

 しかし、辞退表明後すぐに発生してしまった、同社への落書きには、あきれる限りである。先日、隣国韓国で不審火により、消失した南大門の事件を悲しむ韓国国民の姿を目の当たりにしたばかり。わが国の国宝は文字通り、我々国民の宝なのであるから・・・聖火リレー辞退への抗議行動とは思えないのだが・・・

 日本での聖火リレーが無事、大きな騒動も無く、平和裡に終わることを祈念するのみである。

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